2010年3月13日土曜日

美術館の歩き方

今日は、少し アート的な話題を…。


ヨーロッパで育った私にとって、ルネッサンス絵画は特別な存在になっています。今では、自分の関心事はアジアのほうへシフトしていますが、やっぱり欧州の人たちの生活の在り方は、とても洗練されているよな、と感じることがある。


一方で、日本は世界一 繊細で深い国だ、とひそかに思っていますが…(笑


さて、ルネッサンスといえば、やっぱり私の中では、ダ・ヴィンチ です。あの美しい光と影… とても憧れていました。いつか私も描けるようになりたい!!と思っていましたが、絵の先生に

 「あなたは、線を描くほうが巧いわね」

と言われて、とてもがっかりした記憶がある…。



とはいえ、やっぱり好きなものは好き。


そして、やっぱり一番好きなのは、モナ・リザなんですよね~。ベタなんですが。





なんだか、見ていると どんどん引き込まれていく気がする。
そのうち、モナ・リザの顔が動いているようにすら見えてきます。自分の気持ちと連動して、顔が変わるような…。本当に不思議です。


写真で見ていると、あまりわからないのですが、是非 本物を見ていただきたいです! 私は、ルーブル美術館で、モナ・リザの前で1時間ほど過ごし、他のものを見てから、また戻ってさらに、その部屋で素敵な時間を過ごしました。



そうなんです。実は、美術館って



全部の絵を
  見なくてもいいんですよね…





東京だと、どうしても混んでしまうので一つの絵の前に立ち止まっていると周りに迷惑となるのですけど。好きな絵と向かい合う方が、感性を磨く上では ずっといいと思っています。



ずっと見ていると、見えていなかったものが見えてくる。

それから、変に思われるかもしれませんが、絵と自分との間にシンクロが起こり、声が聞こえてくることもあります。(私が初めてこれを体験したのは、ピカソでした)




それだけ、偉大なアートには、大きな力が宿っている。
人にとって、感性が響き合う絵は異なりますから、いろいろ試してみるといいと思う。
だから、私は美術館に行くときには、できるだけ独りで行きます。友人といくのも好きだけど、そうすると 気に入った絵の前で ずっと立ち止まるわけにはいきませんからね。



ちなみに、最近 最もインパクトを受けたのは、鴻池朋子さん。下のものに限らず、なんだか 闇の部分もしっかり目をそらさずに描いている感じがとても好きです。








そして、闇の代表格と言えば、私の中では ゴヤが凄い。 (あまりにも怖い絵なので、貼り付けるのがはばかられました…。興味ある方はリンクをみてください)



『我が子を喰らうサトゥルヌス』



という絵があるのですが、中学生の時にみてから、忘れられない絵の一つとなりました。

どういう心境でこういう絵を書くんだろうって思いましたね…。
ただ、私たちの内に、周囲に存在する闇の部分をここまでストレートに描くことができるというのは、ほんとうに凄いことだと思いました。


実際、大学になってからもう一度 マドリードのプラド美術館に行ったとき、どうしてもこれが見たいという衝動に駆られてしまいました。それだけ、何か揺さぶられるものがあったのでしょう。




美術館でお気に入りの絵をみつける。
その絵と自分との間に生まれる「何か」に意識を向けてみる。
絵との対話を楽しんでみませんか?


美術館の楽しみ方が、もう一つ増えるような気がします。




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